本日はデグーの歯についてお話していきます。
皆さんご存知の通りデグーはげっ歯類です。
ハムスターやウサギなどメジャーなげっ歯類同様にデグーも歯が生涯伸び続けます。そこまでは皆さんご存知のことかと思いますが、げっ歯類の歯がどのような形で生えていてなぜ伸び続けるのか、そういったことをこの記事ではそれを紹介していきたいと思います。
この先は動物の骨の画像があります。苦手な方もいるかと思いますのでご注意ください。
デグーたちげっ歯類の歯を見ようとすると特徴的な切歯(前歯)しかうまく見ることができません。メカニズムを知るためにはその奥も覗いていく必要があります。
と、いうわけでげっ歯類の骨の写真を…
これはデグーの骨ではありませんが、げっ歯類の頭蓋骨はおおよそこのような構造になっています。
私たちが簡単に見ることのできる切歯(前歯)の奥に臼歯と呼ばれる歯が存在します。
単純に言ってしまうと前で削って後ろですり潰す感じですね。
- 歯の本数
デグーの歯の本数は20本です。
切歯(前歯)の上下合わせて4本。臼歯が小臼歯が4本、大臼歯が12本です。
犬歯はなく、上の画像を見てもらえばわかる通り切歯(前歯)と臼歯の間には隙間があります。
- 歯の色
切歯(前歯)は黄色みを帯びたオレンジ色になっています。生後6か月をすぎるとよりオレンジ色になってきます。健康なデグーの判断材料にもなりますね。切歯(前歯)の表側にエナメル質がオレンジ色に着色されているんだそうです。食べ物の色素と鉄が取り込まれているからと言われています。
- 歯の伸びる仕組み
動物全般で共通なのですが歯が伸びるメカニズムとして歯の根元の歯根と呼ばれる部分で歯の細胞が作られることによって歯は伸びます。人間のように成長すると歯が伸びなくなる動物は、歯の成長が終わると歯根の部分が神経を通す小さな穴を残して歯根が閉じることによって歯が伸びなくなります。つまり、歯が生涯伸び続けるげっ歯類たちはこの歯根が閉じないので歯が伸び続けるわけです。
ちなみにリスやハムスターなどのげっ歯類は前歯のみ伸び続け、デグーやモルモット、ウサギなどはすべての歯が伸び続けます。同じげっ歯類でも伸び続ける歯が違うのです。
げっ歯類にとって歯は大事な存在です。
よく観察して適切なケアをしてあげてください。デグーの歯に関する病気についても後日まとめていきたいと思いますのでその時はよろしくお願いします。
それでは、良いデグーライフを