どうも、もみ男です。
デグーについて色々お話してきたのに今までおそらく一度も話してない話題。話してないのに一番重要なお話をしていきたいと思います。
デグーを飼育するにあたり切っても切れない関係のあるあの病気のお話です。
デグーと糖尿病
皆さんご存知の通り糖尿病です。実はデグーは、糖尿病の研究モデルとして知られるようになったという経緯もあるくらいです。糖尿病自体も問題ですが、人間と同じように合併症も数多く存在するやっかいな病気です。
まず糖尿病とはなんぞや?というところから入りましょう。
糖尿病って?
糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が増えてしまう病気です。インスリンは膵臓から出るホルモンであり、血糖を一定の範囲におさめる働きを担っています。
血糖の濃度(血糖値)が何年間も高いままで放置されると、血管が傷つき、将来的に心臓病や、失明、腎不全、足の切断といった、より重い病気(糖尿病の慢性合併症)につながります。また、著しく高い血糖は、それだけで昏睡(こんすい)などをおこすことがあります(糖尿病の急性合併症)。
とまぁ、これは人間の糖尿病の説明なのですがデグーにとっても大きな違いはありません。そして、デグーの場合はこのインスリンの働きが他の哺乳に比べて弱い(1~10%ほど)と言われており上がってしまった血糖値が下がりにくい、よって糖尿病になりやすいと言われています。
最近の研究ではデグーは独特の血糖値をコントロールするしくみが存在するのではないかとも言われており、必ずしも「デグーは糖尿病になりやすい動物ではないのかもしれない。」とも考えられているようです。
どんな症状
単純に元気がない、水を飲む量が増える、尿量が増える、痩せてくるなどの症状が見られるようになる。正直なところ、気づきにくいのが難点です。
多頭飼育をしている場合では、尿が甘くなるため同居している他のデグーがそれを舐めたりすることもあるそうです。
どんな治療
インスリン注射で適切な血糖値を維持するのが一般的ですがデグーではなかなか難しいものです。血糖降下剤を投与する方法や点滴や食事療法が必要になってきます。また、免疫力を低下させるため衛星的な環境を作ることも必要になってきます。
どうやって予防するか
糖質は生き物にとって必要な栄養素です。デグーも例外ではありません。実際のところ、糖質を与えることが悪いことではなく、過剰に繰り返し与えることが問題になってくるわけです。これは人間も同様ですね。
結論をさくっと言ってしまえば、栄養価の高いペレットやおやつ類を過剰に与えずに牧草メインの食生活と適度な運動ができる環境を整えてあげるのが一番の予防になるわけです。
喜んでくれる食べ物をたくさん食べさせてあげたくある思いもありますが飼い主側がしっかりとコントロールしてあげないといけませんね。
糖尿病性の白内障
ペットショップでデグーを購入する際に、デグーが健康かどうかの確認で目が白くにごってないかチェックする項目がよくあります。(なかった場合はデグーの扱いに不慣れなペットショップさんかもしれません。)これは糖尿病からくる合併症の白内障のチェックになります。
糖尿病発症後、4週間以内で白内障が発症するとも言われていますので日々の健康チェックで目の様子も確認してあげることがベストでしょう。
白内障は老齢性の場合もあるので必ずしも糖尿病が原因じゃない場合もあります。
人間である私たちでも糖尿病はかかってしまうと後が非常に大変な病気の一つで、それはデグーも同じ。愛すべきデグーたちが大変な思いをしないようにするためにも飼い主側でしっかりと管理してより良いデグーライフを送れるようにしたいですね。